悩むと考えるの違いについて解説をします。
どちらも頭の中で思考するという行為自体は同じですが、中身は全く異なります。
特に内向型の人は「悩みがち」な方が多いので、もし現在営業マンとしてなにか悩みを抱えていたら、「考える」ことを意識してみてください。
悩むと考えるの違い
悩むと考えるの違いは【答えがあるかどうか】です
悩む=答えのないことに頭を使うこと
考える=自分なりの答えを導き出すために頭を使うこと
つまり、いくら頭で考えても答えがでないことは悩んでいる状態ということです。
悩むことは時間とエネルギーを奪います。
得てして、内向型の人は1人の時間が好きだったりするので、誰にも相談できず、答えがでないことに延々と悩んでいたりします。
悩む時間は無くして、考える時間を増やすことで内側からエネルギーが湧いてきます。
当時、悩める営業マンだった
僕自身も営業マン時代、よく「悩んで」いました。
例えば、
来週は目標達成できるかな。クレーム起きないかな。
そして、悩めば悩むほど気持ちが滅入っていきました。いつも何かに追われているような、常にビクビク怯えながら仕事をしていました。
例えるなら、ライオンの餌食にされないか、周囲を警戒しているシマウマです。
週末も、日曜日の夕方くらいからだんだんとお腹がキリキリする感じがありました。いわゆる「サザエさん症候群」でした。
仕事自体は好きでやっていましたが、どうにも憂鬱な気分が常に付きまとっていました。(当時、同僚や上司から毎日のように「顔色悪いけど大丈夫?」と心配されていました 笑)
その状況はしばらく続きました。
ある程度、営業目標が達成できるようになってからも不安な気持ちは消えないのです。
今週は良かったけど、来週は達成できなかったらどうしよう。
自信がつくどころか、むしろ、不安感は強くなっている感じすらありました。
「”悩んで”も解決しないよ。」という言葉の意味
そんな時に上司に言われました。
「いつも辛そうな顔して仕事してるね.。”悩んで”も何も解決しないよ」
「悩んでいるからって一生懸命なわけじゃないんだよ。」
それでハッとしました。自分は、悩んでもしょうがないことばかりにエネルギーを使っていたことに気づきました。例えば、来週目標達成するかどうかというのは、来週にならないとわかりません。
あくまでも結果なので、その答えは誰にもわからないことです。
もしかしたら、急に仕事を任せてもらえるかもしれないし、逆にお客様の予定が変わって納期が延期になるかもしれません。
結果は結果なので、コントロールすることが不可能なのです。
自分でコントロールできない結果ばかりに執着すると、無駄に悩むことになります。
つまり、営業という仕事は、望む結果が得られる可能性を高めることでしかない。
それなら、日々の営業でどうやったら可能性を上げられるかを考えて確実に実行するしかない。
と気づきました。
自分でコントロールできることだけを考える
結果にはこだわるけど、そこはあえて意識せずに、「結果を出すためにいつまでに何をやるか?」だけを考えるようにしました。
「来週の目標達成まで、あと〇〇万円足りないから、△△社と、☆☆社に追加提案をしよう。」
「今のところ達成出来るかはぎりぎりで、1社でも納期がずれると未達成になるから、今日・明日で、テレアポ50件やって見込み顧客を増やそう。」
こうして言葉にすると簡単なのですが、
悩んでいる状態から、考える状態に持っていくのは、結構大変でした。
なぜなら、内向型の僕にとって、悩むというのはある意味、習性みたいなものだからです。
考える時は頭の中だけでやらない
頭の中だけで考えようとすると、気づくと悩みモードに入ってしまいます。
なので、考えたことを紙に書くようにすると良いです。
すると、頭の中がどんどん整理されていき、いつの間にか不安な気持ちが消えていることに気づきます。
考えがまとまると「あとはやるだけ!」
という清々しい気持ちになります。
「営業目標達成できるかな。」
「来月見込みないけどどうしよう。」
仕事の悩みの種はいっぱいあります。
ですが、待っているだけでは解決しません。
行動しても必ずすべていい結果に繋がるわけではないですが、行動したことによる経験値は積み上がります。
経験値が積み上がることでレベルが上がります。
レベルが上がれば、新しいステージや、新しい仲間に出会えます。
悩むよりも、どうやったらできるかを考える。
めちゃくちゃ脳が疲れるので、時として苦痛を伴いますが、それが、成長し続ける人と、ずっと同じ場所に留まる人の差だと思います。