こんにちは、タカハシです!
満足いく転職活動というのは案外難しいですよね。
転職サイトを見たり、ハローワークに行けば求人は沢山ありますが、「条件合わないな〜」とか「どれもやりたいことと違うんだよな〜」と思い、なかなか良い条件の仕事が見つからなかったりします。
そして、ようやく納得いく条件の求人を見つけて、いざ応募してみたら、書類選考で落とされてしまい、振り出しに戻ってしまった。という辛い経験をされた方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に転職活動をする人の多くは、自己分析をしないまま、闇雲に転職サイトを見たり、転職フェアに参加している方が多い気がします。
以前、仕事の関係で転職フェアにスタッフとして参加た時の話です。
企業のブースに求職者の着席を促す仕事でしたので、求職者の方に「こんにちは、今日は何か業界や業態を絞って来場されたのですか?」と声を掛けたところ、9割の方が下記のような回答でした。
[word_balloon id=”mystery_men” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”false” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]特に業界や職種は決めていない。だけど、自分に何が向いているかわからない。そもそも、これといってやりたいこともない。[/word_balloon]
転職フェアに参加したり、転職サイトを見るといった行動自体は素晴らしいのですが、上記のように目的がないままの転職活動は、非効率であると考えています。
ではどうしたら自分のやりたいことや、向いている仕事を知れるようになるか。
結論からお伝えすると、「客観的な視点でアドバイスしてくれる人に相談する」ということです。
この記事では、「客観的な視点でアドバイスしてくれる相談先」を幾つかご紹介します。
メリット・デメリットもあるので、自分に合うと思ったところを活用してみてくださいね。
ちなみに僕は、前職では求人広告営業を10年、さらに在職中にキャリアカウンセラーの資格を2つ取得した、採用マッチングのプロです。
企業側の採用要件(経験・能力・人柄)から、採用ターゲットのイメージを構築し、それを求人広告に落とし込むという、採用コンサルティングを主軸とし、一方で面接などの選考活動を踏まえて求職者の考えに寄り添う仕事をしてきましたので、転職活動時のポイントは心得ています。
それでは、早速本題にいきましょう!
向いている仕事がわからない人にオススメ相談先
- 家族、パートナー
- 会社の上司
- ハローワーク
- 転職エージェント
- キャリアカウンセラー
以下解説していきます。
家族、パートナー
あなたという存在を、最も客観的な視点で知っているのは、やはり家族でしょう。
誰よりも身近な存在かつ、損得勘定抜きでアドバイスしてくれるはずです。
また、あなたが結婚もされているようであれば、転職はその後のライフスタイル、人生設計にも大きく関わりますので、もし今の仕事に辛さを覚えたり、転職をしたいと考えるようになったらまずは真っ先に打ち明けましょう。最終的に応援してくれるのも家族です。
ただし、きちんと説明できるようにしておく必要があります。
運命共同帯である家族は、なんでもかんでもあなたの意見に振り回されるわけにはいきません。(当然ですが人生が掛かっています)
最終的には納得してくれるにしても、そこに行き着くまでの過程をおろそかにしてはいけません。中途半端な主張は一蹴されます。でも、それは「この人が言っていることは本気なのか?」と確かめているのです。もし、否定をされて引き下がるようであれば、まだ自分に覚悟が足りなかったと自覚すべきかもしれません。
例えば、いきなり「来月で会社辞めて独立する!」と言われるのと、普段から「いつか独立するのが夢なんだよね」と考えを伝えておくのとでは全く違います。
やはり、常日頃からのコミュニケーションが大事ということですね。
会社の上司
「会社の上司に転職の相談していいの?」と思われるかもしれませんが、結論「積極的にすべし」です。
理由は3点です。
- 上司は、従業員満足を高め、定着率を上げることをマネジメントとして求められている。
- 将来ありたい姿を自ら発信することで、今の環境で将来に繋がる仕事を任せてもらえる可能性がある。
- そもそも、転職が当たり前の時代なので、誰もがいつか転職することを前提で働いている。
今、職場の上司がマネジメントとして求められているのは、トップダウンでの指示命令ではありません。
転職が当たり前の時代において、企業としては「どうやって永続的に成長をしていくか。」を考えた時に、「いかに人が辞めない組織にするか。」を考えており、もっといえば「その会社で働き続ける理由を見つけてもらうか。」ということです。
いくら「辞めるな」といっても、今の時代は退職代行サービスというのもあるくらいなので、ストレスに耐えてまで働きたいという人は昔に比べて減っています。
その上で、可能な限り長く働いてもらうために、マネジメントの見直しを図っている会社も多いのです。
なので、今の仕事に対する率直な想い、人生・キャリア上の不安や悩みを含めて、積極的にして良いと思います。
やはり、ちゃんと言わないと相手も気づきませんから、上司から目線を下げるのを待つのではなく、日頃から自分の考えなどは発信しておくといいでしょう。
むしろ、そうしたことを発信することで、「今の意見、次の会議で上げておくわ」とか「将来やりたいことあるなら、うちの会社でこんな仕事もやってみたら」と、機会を得られるかもしれません。
また、仕事において最も身近な存在だからこそ、自分でも気づいていない、強みや特徴を理解しているはずです。
ぜひ「私の仕事上の良さがあるとしたらどこですか?」と質問してみてください。
ただ注意点としては、人によって悪いところばかり指摘してくることがあります。
上司は、仕事が出来るから上司なのであって、部下は自分より仕事ができないという認識からか、「お前のここがだめ」「もっとこうしろ」と言ってくることがあります。良かれと思って言ってるつもりなんでしょうが、酷い場合は人格否定のような言葉が出ることもあります。
こうした上司に相談するのはやめましょう。
相談相手に選ぶなら、
- 客観的な意見をくれる
- 人の良いところを見抜くのが上手い
- ポジティブな言葉をくれる
このような方を人選すると良いと思います。
ハローワーク
あまり行く機会がない方には実際何をしているところかわからないと思いますが、よくイメージしやすいのは失業保険の給付手続きなどですね。
特に若い方は、失業給付申請をしなくても、転職が容易にできる時代(20代、未経験採用の求人件数は依然と多い)なので、そうした手続きをすることもないかもしれません。
他の役割はこのようなものがあります。
- 求人検索
- 職業訓練の紹介
- キャリア相談
職業訓練は、国から助成金をもらいながら、勉強が出来るといった制度です。
現在では、プログラミングやWEB制作の職業訓練もありますので、「何がやりたいかわからないけど、スキルは身につけたい」という方は、ぜひ活用すべきでしょう。
また、ハローワークにはキャリアカウンセラーも常駐しており、相談を通して、自分の強みや向いている仕事を発見することも可能です。
様々なツール(例えばカードや、チェックシート)や、カウンセラーとの会話を通じて、自分自身で「もしかして自分がやりたい仕事ってこれかも」と、気づけるようになります。
ハローワークは公共機関なので、サービスに費用は掛かりませんので、ぜひ活用してみてください。
転職エージェント
転職エージェントは、あなたという人材を企業にPRしてくれる役割です。
人材紹介会社に登録をすると、転職エージェントから「まずは面談しましょう」と連絡がきます。
あなたの希望条件と合致した、求人案件をそのエージェントが持っていれば、転職成功に向けて、企業へのアピールも含めてサポートをしてくれます。
なので、求人広告を見て転職活動する場合は、履歴書・職務経歴書の準備、面接対策まで全て一人で行う必要があることに対し、人材紹介会社を使うことで、そうした手間が省けることになります。
メリットとしては、
- アピールポイントの整理や、面接対策も含めて一緒にやってくれる
- 条件交渉など、言いにくいことも、直接交渉してくれる
- 求人広告に載っていないような、優良案件もある
逆にデメリットとしては、
- 転職エージェントのレベルに差がある
- 転職を急かされることがある
これはなぜかというと、人材紹介会社は、登録者が転職を成功した時に、紹介手数料を得ることで事業を行っているからです。(一般的に、年収の30〜35%です。仮に年収450万円の紹介が成立されれば、採用企業は150万円を人材紹介会社に支払っているのです)
すると、採用人数が多い企業(要は大口顧客)への紹介が優先的になります。
採用人数が多いということは、それだけ離職率が高い職場である可能性もあるということです。
また、人材紹介会社はあくまで民間の営利組織ですから、期末時期には売上達成に向けて、必死に営業します。
すると、「今月中に決めないと来月にはこの案件紹介できなくなるかもしれませんよ」「そんな優柔不断ではどこの会社にいっても通用しませんよ」と、決断を急かされるようなこともあります。
焦って決めたことで「聞いていた話と違った」「もっと慎重に選べばよかった」とならないように注意しましょう。
キャリアカウンセラー
先程、ハローワークのところでも説明しましたが、キャリアカウンセラーという職業は、あまり一般的ではないかと思います。
何をする人かというと、
「その人の経験・能力・志向に基づき、自ら主体的な職業選択をするための支援者」
です。
キャリアカウンセラーとは
ハローワーク、学校、教育団体といった公共団体から、企業、独立など様々な方面で活躍をしています。
また、キャリアコンサルタントという国家資格もあるので、資格を持っていない人は、勝手に名乗れない仕組みになっています。
キャリアコンサルタントは、いわば国が認めたキャリア・職業開発の専門職です。
働き方改革や、人生100年時代というキーワードもあり、職業選択に悩む人は増えています。そうした中で、国として職業選択の支援を行うための専門職という位置づけであり、近年注目を集めている職業の一つでもあります。
ただし、実際は一般的にはまだまだ認知はされていません。
仕事の相談 = キャリアカウンセラー
という構図にはなっていません。
そもそも、どうやってキャリアカウンセラーを見つけるのかもわからないという問題があります。
なので、通常はハローワークに行った際に、アドバイスを受けるのが良いと思います。
最近では、企業内にキャリアカウンセラーを配置しているところもあるようなので(セルフキャリアドッグという制度により、社内でキャリア相談を受ける体制を作ることが求められている)、そのような方を頼るのもいいかと思います。
まとめ
再掲します。
- 家族、パートナー
- 会社の上司
- ハローワーク
- 転職エージェント
- キャリアカウンセラー
自分のことを客観的に知ることは、なかなか難しいのですが、今回紹介したような方への相談を通じて自己理解を深めることで、本当にやりたい仕事が見つかる可能性が高まると思います。
転職活動の一歩目は、自己分析 です。
目的がないままの転職活動は、時間も掛かりますし、将来への不安な気持ちが拭えません。
下手に焦って、転職をしてしまってから、「想像と違った」では、履歴書が汚れるだけなので、それだけは避けましょう。
また相談する際も、「オススメの仕事ありますか」「自分でも出来る仕事ありますか」みたいな相手に答えを求める質問はやめましょう。
あなたにとって居心地のいい職場、好きな働き方は、結局自分にしかわからないのです。
そのために、自分で自分のことを知る。
自分のことを深く知るために、周囲に協力してもらう。
そんな捉え方はいかがでしょうか?
あなたの転職活動を応援します!
以上です。今回も読んで頂きありがとうございました。
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