満足いく転職活動というのは案外難しいですよね。
転職サイトや、ハローワークに行けば求人情報は沢山ありますが
- 給与や休みなど条件が合わない
- 仕事内容がキツそう、自分には向いてなさそう
ということもあり「ここで働きたい!」と心から思える仕事に巡り会えることは稀なことです。
さらに、ようやく条件にあう募集を見つけたものの、いざ応募してみたら不採用だったという苦い経験がある方も多いはずです。
特に業界や職種は決めていない・・・。
そもそも、自分に何が向いているかわからない・・・。
本記事ではこのように、
- 自分のやりたいことが見つからない方
- 仕事探しが上手くいかない方
に向けて「就職・転職活動時のおすすめの相談先」を紹介します。
元リクルート営業×キャリアカウンセラーの私が解説します!
結論からお伝えすると「客観的な視点でアドバイスしてくれる人に相談すること」です。
メリット・デメリットもあるので、自分に合うと思った相談先を活用してみてくださいね。
※興味を持った業界や仕事内容の実態を知りたい方は、こちらのサイトがおすすめです。
→転職会議向いている仕事がわからない人にオススメ相談先
- 転職エージェント
- キャリアカウンセラー
- ハローワーク
- 会社の上司
- 家族、パートナー
以下解説していきます。
転職エージェント
転職エージェントは、あなたという人材を企業にPRしてくれる役割です。
人材紹介会社に登録をすると、転職エージェントから「まずは面談しましょう」と連絡がきます。
あなたの希望条件と合致した、求人案件をそのエージェントが持っていれば、転職成功に向けて、企業へのアピールも含めてサポートをしてくれます。
なので、求人広告を見て転職活動する場合は、履歴書・職務経歴書の準備、面接対策まで全て一人で行う必要があることに対し、人材紹介会社を使うことで、そうした手間が省けることになります。
メリットとしては、
- アピールポイントの整理や、面接対策も含めて一緒にやってくれる
- 条件交渉など、言いにくいことも、直接交渉してくれる
- 求人広告に載っていないような、優良案件もある
逆にデメリットとしては、
- 転職エージェントのレベルに差がある
- 転職を急かされることがある
これはなぜかというと、人材紹介会社は、登録者が転職を成功した時に、紹介手数料を得ることで事業を行っているからです。(一般的に、年収の30〜35%です。仮に年収450万円の紹介が成立されれば、採用企業は150万円を人材紹介会社に支払っているのです)
すると、採用人数が多い企業(要は大口顧客)への紹介が優先的になります。
採用人数が多いということは、それだけ離職率が高い職場である可能性もあるということです。
また、人材紹介会社はあくまで民間の営利組織ですから、期末時期には売上達成に向けて、必死に営業します。
すると、「今月中に決めないと来月にはこの案件紹介できなくなるかもしれませんよ」「そんな優柔不断ではどこの会社にいっても通用しませんよ」と、決断を急かされるようなこともあります。
焦って決めたことで「聞いていた話と違った」「もっと慎重に選べばよかった」とならないように注意しましょう。
キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーは、キャリア相談に関する専門家です。
具体的には「その人の経験・能力・志向に基づき、自ら主体的な職業選択をするための支援者」のことです。
キャリアカウンセラーとはスキルや知識、興味といったさまざまな特性から、一番良いキャリアを目指すヒントを探して、キャリアデザインを手伝う専門家のこと。
引用:https://www.kaonavi.jp/dictionary/career-counselor/
就職や転職、再就職やキャリアなどの課題を抱えるクライアントに対して、キャリアカウンセリングを行います。その中で適性を判断し、望ましい職業、自分らしく生き生きと働ける仕事を見つけて、総合的に援助していくのです。
キャリアカウンセラーは
- ハローワーク
- 学校、教育団体
- 企業の人事部門
- フリーランス
など様々な方面で活躍をしています。
現在、「働き方改革」「終身雇用制度崩壊」「副業容認」という時代の流れもあり、職業選択の自由は増えました。
しかし、その結果として仕事選びに悩む方も増えています。
そうした中で、国としては職業選択の支援を行うための専門職としてキャリアカウンセラーの配置を進めています。
キャリアカウンセラーの探し方は、インターネットを使えばすぐに見つけられます。
例えば
などのスキルシェアサービスを活用がおすすめです。
「キャリアカウンセラー」と探せば、サービスを出品している方に相談できますよ。
ハローワーク
あまり行く機会がない方には実際何をしているところかわからないと思いますが、よくイメージしやすいのは失業保険の給付手続きなどですね。
特に若い方は、失業給付申請をしなくても、転職が容易にできる時代(20代、未経験採用の求人件数は依然と多い)なので、そうした手続きをすることもないかもしれません。
他の役割はこのようなものがあります。
- 求人検索
- 職業訓練の紹介
- キャリア相談
職業訓練は、国から助成金をもらいながら、勉強が出来るといった制度です。
現在では、プログラミングやWEB制作の職業訓練もありますので、「何がやりたいかわからないけど、スキルは身につけたい」という方は、ぜひ活用すべきでしょう。
また、ハローワークにはキャリアカウンセラーも常駐しており、相談を通して、自分の強みや向いている仕事を発見することも可能です。
様々なツール(例えばカードや、チェックシート)や、カウンセラーとの会話を通じて、自分自身で「もしかして自分がやりたい仕事ってこれかも」と、気づけるようになります。
ハローワークは公共機関なので、サービスに費用は掛かりませんので、ぜひ活用してみてください。
会社の上司
「会社の上司に転職の相談していいの?」と思われるかもしれませんが、結論「積極的にすべし」です。
理由は3点です。
- 上司は、従業員満足を高め、定着率を上げることをマネジメントとして求められている。
- 将来ありたい姿を自ら発信することで、今の環境で将来に繋がる仕事を任せてもらえる可能性がある。
- そもそも、転職が当たり前の時代なので、誰もがいつか転職することを前提で働いている。
今、職場の上司がマネジメントとして求められているのは、トップダウンでの指示命令ではありません。
転職が当たり前の時代において、企業としては「どうやって永続的に成長をしていくか。」を考えた時に、「いかに人が辞めない組織にするか。」を考えており、もっといえば「その会社で働き続ける理由を見つけてもらうか。」ということです。
いくら「辞めるな」といっても、今の時代は退職代行サービスというのもあるくらいなので、ストレスに耐えてまで働きたいという人は昔に比べて減っています。
その上で、可能な限り長く働いてもらうために、マネジメントの見直しを図っている会社も多いのです。
なので、今の仕事に対する率直な想い、人生・キャリア上の不安や悩みを含めて、積極的にして良いと思います。
やはり、ちゃんと言わないと相手も気づきませんから、上司から目線を下げるのを待つのではなく、日頃から自分の考えなどは発信しておくといいでしょう。
むしろ、そうしたことを発信することで、「今の意見、次の会議で上げておくわ」とか「将来やりたいことあるなら、うちの会社でこんな仕事もやってみたら」と、機会を得られるかもしれません。
また、仕事において最も身近な存在だからこそ、自分でも気づいていない、強みや特徴を理解しているはずです。
ぜひ「私の仕事上の良さがあるとしたらどこですか?」と質問してみてください。
ただ注意点としては、人によって悪いところばかり指摘してくることがあります。
上司は、仕事が出来るから上司なのであって、部下は自分より仕事ができないという認識からか、「お前のここがだめ」「もっとこうしろ」と言ってくることがあります。良かれと思って言ってるつもりなんでしょうが、酷い場合は人格否定のような言葉が出ることもあります。
こうした上司に相談するのはやめましょう。
相談相手に選ぶなら、
- 客観的な意見をくれる
- 人の良いところを見抜くのが上手い
- ポジティブな言葉をくれる
このような方を人選すると良いと思います。
家族、パートナー
あなたという存在を、最も客観的な視点で知っているのは、やはり家族でしょう。
誰よりも身近な存在かつ、損得勘定抜きでアドバイスしてくれるはずです。
また、あなたが結婚もされているようであれば、転職はその後のライフスタイル、人生設計にも大きく関わりますので、もし今の仕事に辛さを覚えたり、転職をしたいと考えるようになったらまずは真っ先に打ち明けましょう。最終的に応援してくれるのも家族です。
ただし、きちんと説明できるようにしておく必要があります。
運命共同帯である家族は、なんでもかんでもあなたの意見に振り回されるわけにはいきません。(当然ですが人生が掛かっています)
最終的には納得してくれるにしても、そこに行き着くまでの過程をおろそかにしてはいけません。中途半端な主張は一蹴されます。でも、それは「この人が言っていることは本気なのか?」と確かめているのです。もし、否定をされて引き下がるようであれば、まだ自分に覚悟が足りなかったと自覚すべきかもしれません。
例えば、いきなり「来月で会社辞めて独立する!」と言われるのと、普段から「いつか独立するのが夢なんだよね」と考えを伝えておくのとでは全く違います。
やはり、常日頃からのコミュニケーションが大事ということですね。
まとめ|相談をしても最後に決めるのはあくまで自分
いかがだったでしょうか。
今回の内容をまとめます。
- 家族、パートナー
- 会社の上司
- ハローワーク
- 転職エージェント
- キャリアカウンセラー
自分自身のことであるものの、自分自身を客観的に知るということは、かんたんではありません。
しかし、今回紹介した方へ相談してみることで自己理解が深まります。
転職活動の一歩目は「自己理解」「他己分析」 です。
目的がないままの転職活動は、時間も掛かりますし、将来への不安な気持ちがいつまでも消えません。
「良い職場」「良い働き方」というのは、人によって尺度が異なります。
つまり、最終的には自分自身が納得感を持って決めるしかありません。
そのために、まずは「自分を知る」。
そして、自分自身を知るために「周囲に協力してもらう」。
といったことが大切です。人生の主役は常に自分自身。
ぜひあなたにとって、最高のお仕事が見つかることを願っています。
※PS, もしやりたいことが見つかったら、次のステップとしては、いきなり転職サイトをチェックすることではありません。
なぜなら転職サイトの求人情報は基本的にポジティブなことしか書かれていないから。
なので、きちんと仕事の実態や裏側も知るようにしましょう。
実態を知るにはこちらのサイトがおすすめです。
→転職会議