「営業一筋で仕事をしてきて気づけば40代。今からでも転職できるだろうか…」
「40代営業マンが転職するとしたら、営業の仕事以外に何ができるだろうか…」
このように仕事や転職の悩みを持つ40代の営業マンが増えています。
なぜなら、40代の営業マンといえばベテラン社員で、中には役職に付いている方も多いです。
また、家族がいる方であれば、自分のやりたいことを優先できないと考える方も多いでしょう。
もし、役職に付いていなかったり独身であったりしても、40代で仕事を変えることに色々不安を感じることもあるはずです。
とはいっても、「このまま定年まで働き続けるのか」と考えると、「正直気が滅入ってしまう・・・」という方も多いでしょう。
そこで、本記事は、営業マンとして活躍している40代の方や、40代に差し掛かろうとしている30代後半の方に向けて、今だからこそ考えるべき転職戦略について解説します。
私も今年で36歳のアラフォー(妻子持ち)です!営業経験とキャリアコンサルタント資格を活かすために、35歳でフリーランスになりました!
結論としては、営業経験のある方ならどこでも活躍することができます!営業経験はどの仕事にも通用する武器です。
この記事を読んで頂くことで、将来のキャリア・働き方に対する考えが整理できますので、今の仕事に悩まれている方は、ぜひ最後までご覧ください。
営業マンが40代になったら考えるべき転職・キャリア戦略
会社勤めの営業マンが40代ともなれば、キャリアも折り返しです。
社内ではベテランですので、仕事で頼られることも多いでしょう。
しかし40代は、キャリアについて悩む方が多い時期でもあります。
営業ではありませんが、先日芸能界を引退した、お笑い芸人の「ザブングル松尾さん」の言葉が真意を突いているなと感じました。
まだ身体が元気なうちに次に行かなきゃというのはありました。10年前なら引退は早すぎるけど、10年後なら遅いと思ったので、そういう意味でも踏ん切りはつきやすかったですね
引用:ザブングルが3月末に「コンビ解散」松尾は芸能界引退、加藤はピン芸人へ(週間女性)
どの世界でも40代はキャリアを見つめ直す時期ということですね・・!
あなたがもし、現在30代なら40歳になる頃を意識して、すでに40代の方なら今後どういったキャリアを歩みたいか見つめ直す必要があります。
とはいっても、どういうキャリアを描きたいかなんてわからない・・・
と考える方も多いはずです。
ここでは、キャリアの考え方を4象限で切り分けました。
それぞれの詳細を解説します。
同業界・同職種(営業)で転職
同業界・同職種は一番わかりやすい転職方法です。
あなたの現在の勤め先と同じ業界の会社にしぼり、営業マンとしての実績や経験をアピールすることで、即戦力として迎え入れてくれる企業を探します。
もし、マネジメント経験があれば、課長・部長待遇でキャリアアップも狙えるはずです。
異業界・同職種(営業)で転職
異業界・同職種での転職は、現在の営業経験を活かして別の業界に転職する方法です。
具体的には、
- 人材→保険
- メーカー→卸
- 不動産→カーディーラー
といったことが考えられます。
ほかにも、
- 無形商材か有形商材か
- 法人営業か個人営業か
- 提案型かインバウンド型か
といった切り分け方があります。
注意点としては、同じ営業職でも、商材や対象が違えば、売り方も変わるということです。
トップ営業マンがキャリアアップを目指して異業界に転職したところ、鳴かず飛ばずで苦労したということはよく聞く話です。
営業としての適性をしっかり見極める必要があります。
面接する際には、営業手法について質問したり、活躍している営業マンの話を聞くことをおすすめします。
同業界・異職種に転向
同業界・異職種の転職は、今の職場と同じ業界で、営業以外の仕事にチャレンジすることです。
例えば、
- 営業→人事
- 営業→マーケティング
- 営業→経営戦略
といったことが考えられます。
しかし、同業界とはいえ40代で未経験人材を採用する企業はあまり多くありません。
もし、こちらのキャリア転換を検討する場合は、今の会社で部署異動を検討・相談することもひとつです。もしだめだったら、そのときに転職を考えても遅くありません。
よほど人間関係が複雑でなければ、社内の人脈が活かせることは沢山あります。
無理に転職せずに「残る」という選択も重要です。
異業界・異職種にチャレンジ
異業界・異職種は、今の職場とまったく違う業界、そして営業以外の仕事にチャレンジすることです。
例えば
- 営業から、介護業界の介護職へキャリアチェンジ
- 営業から、物流業界の配送職へキャリアチェンジ
といった転職があります。
また転職に限らずとも
- フランチャイズオーナー
- フリーランス
- 個人M&Aで起業
といったことを考えられます。
特に、昨今は副業・複業が解禁されたことでフリーランスとして独立する方や、イチ個人が企業を買収することも一般的になっています。
経営者の高齢化により事業承継が社会問題化しています。
昨今では、親族に継承するよりも買収するケースが増えています。中にはサラリーマンの収入でも手に届く案件も少なくありません。
個人M&Aに興味がある方はこちらの本がおすすめです。
40代までに営業で身につけた能力・経験はどこでも活かせる
営業という仕事は、実に多くの能力を身につけられる仕事です。
確かに、ITエンジニアのように、プログラミングすることも、デザイナーのようにおしゃれなWebサイトを作ることもできないかもしれません。
そのため「営業経験は手に職が付かない」と感じる方もいます。
しかし、どんなに理不尽なことでも耐え抜き、目標達成に向き合ってきたあなたには、ほかの人にはない強みが沢山あります。
もし、今の職場ではトップ営業マンでなかったとしても、環境を変えれば、実はものすごく重宝されることが沢山あります。
例えばパソコン使えない人からしたら、毎日パソコンを使って仕事しているあなたは神様扱いです!
つまり、営業としての能力を、抽象化すると他の仕事でも活かせるスキルがたくさんあるということ。
どのようなスキルがあるか詳細を解説します。
課題発見能力
営業マンは、顧客の課題に対して、自社の商品を通じて解決策を提案する仕事です。
課題というのは、どの職場でも存在します。
営業として課題解決に向き合ってきたあなたなら、
- なにが課題か
- どのように解決すべきか
- その根拠はなにか
- 具体的な進め方はどうするか
といったことを社内でプレゼンができるはずです。
コミュニケーション力
営業は人に会う仕事です。顧客とじっくり話し合い、時には色々な質問を投げかけながら商談を進めていきます。
仮に特別商談力に自信がなくても安心してください。営業をやったことがない方からすれば、営業経験があるあなたは、コミュニケーションの達人です。
私も元々人見知りですが、営業マンになってから昔と雰囲気が変わったね。友人から言われるようになりました!
目標達成に向き合う姿勢
営業マンと数字は常に隣り合わせです。
会社によっては、
- 毎月キツイノルマを課せられる
- 成績が悪いと上司から叱責される
- 顧客のクレーム対応に追われる
- 社内では事務作業に追われる
- マネジメントに追われ自分の仕事が終わらない
といったような状況の中でも目標に向き合い、活躍されてきたことでしょう。
私も営業マンになりたての頃は胃が痛い毎日でした…!
どんな仕事でも目標はあります。
例えば、ウェブライターであれば、
- 執筆本数
- 納期
などがあります。
仕事をする上で、目標はどの世界でも付いて回るもの。
逆に目標がなければ、何を目指せばいいか迷ってしまいますよね。
40代まで営業マンとして目標に向き合い続けてきたあなたなら、どんな仕事をしたとしても途中で投げ出すことなく、周囲と協力をしながら仕事を進められるはずです。
タイムマネジメント・マルチタスク能力
営業マンは計画・タイムマネジメント力が高い方が多いです。
特に、営業としてベテランの域になるほど、
- 自分の顧客対応
- 部下の営業同行
- 会議出席
といったように仕事の量が増え、分刻みのスケジュールをこなしている方も多いでしょう。
さらに突発的に発生する「クレーム対応」など予測できない事態が発生したときには、なにを最優先に取り掛かるべきか瞬時に判断することが求められます。
忙しい中でも、目標は常に付いて回るため、ゴールから逆算して、
- いつまでに
- なにを
- どのように
やるのか、行動計画を立てなければなりません。
そうしたタイムマネジメント・マルチタスク能力は、読書やセミナーで学べるものではなく、営業最前線で活躍する中で培われるものです。
修羅場をくぐった数だけビジネスパーソンとしての地力が身についています…!
40代営業マンのキャリアアップにおすすめのスキル
もし現在、転職を考えている・いないにかかわらず、営業以外の経験を積んでおくことをおすすめします。
現在のコロナ禍など不測の事態がいつ起きるかは誰にもわかりません。特に現在では、大企業勤めだからといって一生涯保証されることはありませんし、昨今では「営業不要論」も話題になっています。
会社は残っても、社員は早期退職の対象になるかもしれませんし、買収されることで経営方針が変わることもあります。
いつなにが起きるかわからないからこそ、なにが起きても良いように、早い段階で準備をすることが大切です。
そこで、大切なことは営業力以外にスキルを磨いておくことです。
営業×〇〇という武器をもつことで、キャリアの幅が一気に広がります。
ここでは40代営業マンがおすすめのスキルを紹介します。
どれも現在の仕事の合間に経験値を積める内容です!
ライティングスキル
ライティングスキルは営業経験がある方が最も手軽に身につけられるスキルです。
おすすめの理由としては、
- 営業マンはビジネスメールなどで文章を書くことに慣れている
- 相手の気持ちを汲んだ文章を書くことができる
- ライティング力を磨くことで本業にも活かせる
- 自分の経験をノウハウとして発信できる
といったことがあげられます。
営業マンなら、企画書・報告書作成、ビジネスメールを何百本と作成しているので、ウェブライティングとの親和性が高いです。
さらにライティング力を磨けば
- ウェブライターとして副業をはじめる
- セールスライティングのノウハウを販売する
- ブログを運営しアフィリエイト収入を得る
といったことが可能です。
IT・WEBスキル
現在ではIT・WEBに関する知識は必要不可欠です。
2020年度からは小学校でもプログラミング授業が必修化となりました。ビジネスマンにとって、基礎的なIT・プログラミングスキルは必須です。
実際に、DX化が進み、多くの企業でITシステムが続々と導入されています。
IT・プログラミングのことはよくわからない…
という感じるかもしれませんが、今学習をはじめれば、まだ置いていかれずに済みます。
具体的には
- プログラミングスクールに通う
- WordPressで個人ブログを立ち上げる
といったことがあります。
逆にいえば、営業力×ITスキルがあれば、身近でITが苦手な方に対しサポートができるようになります。
コーチング
40代の営業マンの方なら、部下のマネジメントスキルや、今までの人生経験を活かしてコーチングがおすすめです。
相手の悩みに寄り添いながら、自己実現のサポートをすることは、ITやAIの分野は苦手とされています。
これまでに何百人もの顧客の悩みを聴き、課題解決に向きあってきた営業力を活かすことが可能です。
業務委託営業
営業マンとしてのスキルをそのまま活かすならば、業務委託営業として活躍する道もあります。
業務委託というと保険外交員などを想像する方もいるかもしれません。しかし昨今では、
- スキルシェアサービス
- クラウドソーシングサービス
が登場したことで、スポット的に業務委託営業ができるようになりました。
例えば、「Saleshub」は、企業と知り合いを繋ぐことで、協力金として報酬を受け取れるサービスです。
本業の営業でニーズがない場合でも、「こういうサービスがありますがご紹介しましょうか?」と企業を繋ぐことができます。
40代のキャリアアップにおすすめのサービス
「働き方改革」「DX化」「コロナ禍」など、10年前には想像していなかったことが現実世界で起きています。
そしてこれから10年後にどうなっているかはだれにもわかりません。
大切なことは自分らしく働ける環境に身を置くことです。
昨今では働き方に関する考え方が柔軟になったことで、多様な働き方が生まれています。
Webサービスを眺めてみるだけでも「こんな働き方があるのか!」と驚くことも多いはずです。
今まで、会社組織という枠で働き続けて来られた方は、自分の視野を広げるためにも、現在どのような働き方があるか知っておくべきです。
ここでは、40代におすすめのWebサービスを紹介します。
セカンドゴング 40代の転職
セカンドゴング 40代の転職は、40代の転職を応援するメディアです。
40代の転職に特化したお役立ち情報を発信しており、
- 40代の転職経験者が語る「転職体験談」
- 企業の採用担当者・キャリアコンサルタントが解説する「40代に特化した転職ノウハウ」
といったコンテンツが人気のメディアです。
特にメディアを運営する執筆メンバーは、40代を中心に構成されているため「インターネット検索では見つからない40代転職のリアルなコンテンツ」が大きな特徴です。
働き方を知る上でも、40代ビジネスマンはブックマーク必須ですね!
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、仕事の受発注をオンライン上で完結できるサービスです。
- ライティング
- テレアポ代行
- 資料作成
など営業で培ったスキルを活かせる案件も多いため、副業として収入源を増やすことができます。
1つの募集案件は、他の登録者とコンペになることが多いですが、営業経験がある方なら、相手に響く応募文章に書くことができるはず。そのため、案件獲得の可能性も高いでしょう。
主なクラウドソーシングの例としては
などがあります。
それぞれ案件が異なるため、とりあえずすべて登録して問題ありません。
営業支援プラットフォーム
営業支援プラットフォームは、企業の営業担当者に代わって、営業代行を行うサービスです。
主な営業プラットフォームの例としては
などがあります。
中でも、「URUMAP」「kakutoku」「Saleshub 」は、スポット的な働き方ができるため、ノルマがないことも多く、本業のかたわら営業として取扱い商材を増やすことができます。
ただし、会社によって副業規定があるため、事前に必ず確認するようにしましょう。
スキルシェア
スキルシェアは、営業ノウハウを商品として販売することができるサービスです。
どのようなサービスを出品するかは、自分次第。欲しいと思った人がいれば、そのまま収入になります。
例えば、
- 新規事業の営業戦略立案
- 営業マンの悩み相談相手
- テレアポの極秘を資料にまとめて販売
- 企画書の作り方コンテンツ
など自分の知識・経験がそのままサービスになります。
即金性はありませんが、サービスをブラッシュアップすることで事業として大きく成長させることも夢ではありません。
スキルシェアの主なサービスとしては、
などがあります。
まとめ|40代でも人生半分!自分らしく働ける環境を見つける
いかがだったでしょうか。
現在は人生100年時代といわれます。仮に60歳まで働くとしても残り20年もあります。
人によっては、60歳を過ぎてからも現役で働き続けたいという方もいるでしょう。
どういった働き方をしたいかは、人それぞれですので、正解はありません。
今まで、将来のキャリアをじっくり考えるキッカケがなかった方は、40代という節目に一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。