新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、訪問営業ができなくなったり、担当者がリモートワークで会社に出社しておらず営業電話も繋がらないといったケースが増えています。
そこで新規開拓のための手段として、営業メールを送る方も多いと思います。しかしながら、営業メールからの返信がほとんどなく成果につながらず困っている、という営業マンの方も多いのではないでしょうか?
結論をお伝えすると、営業メールで商談獲得をするには初めの2行でほぼ決まります。
逆にいえば、初めの2行にこだわれば、その後商談に繋がる可能性が一気に高くなります。
新規開拓営業メールの初めの2行が重要な理由
新規開拓で営業メールを送る際は、初めの2行で成果が決まるといっても過言ではありません。
初めの2行でお客様の気持ちを惹きつけられるかが勝負です。
その理由は、お客様は毎日何十通と営業メールを受け取っているからです。お客様は、営業マンからのメールを全て読んでいる暇がありません。
みなさんも、何かネットショップで買い物をしたり、買い物をした際に会員登録をした際に、メルマガの登録をしたことがあると思いますが、その登録したメルマガ全て読んでいますか?
おそらく、ほとんどが未開封のまま削除しているか、あるいはメルマガ登録解除をしているのではないでしょうか。いくらメールの内容にこだわったとしても、冒頭で惹きつけられなければ、お客様はその内容を最後まで読むことはありません。
「続きを読んでみたい」と思わせることができなければ、営業メールはただの迷惑メールと同じであるということを大前提理解しましょう。
よくありがちなNGパターン
よくありがちな営業メールの例を紹介します。
株式会社◯◯
ご担当者様
お世話になっております。私、株式会社ABCの鈴木と申します。
当社は、□□業界でトップクラスのシェアを持つ、☆☆を取り扱っている会社です。
いかがでしょうか?このような内容のメールを送っていないでしょうか。
一見何も問題ないように見えますよね。ですが、その「一見何も問題がない」ことが問題なのです。
お客様のところには、似たようなメールが毎日何十件と届いています。
冒頭二行はメール本文を開かなくても、プレビュー画面で見えるので、「あぁ、また営業メールか。」と感じられてしまいます。
最後まで読まれることはなく、そのままゴミ箱行きになるでしょう。もしかしたら、迷惑メールフィルターにかけられて、メールが届いていることすら認識されていないかもしれません。
顧客の印象に残るメールの作り方
・自社商品の売り込みはしない
・送り先ごとにオリジナリティの文章を作る
新規開拓の営業メールを送る上で必要なポイントです。
初めの2行で顧客の気を惹く
株式会社◯◯
ご担当者様
問合せフォームよりご連絡失礼致します。
突然ではございますが、コロナ禍でも増収増益を果たしている飲食店の取り組みをまとめた情報にご興味ありませんか?
申し遅れました、私飲食業界を中心に事業成長の支援をさせていただいております、株式会社□□(社名)の☆☆(名前)と申します。
いかがでしょうか。冒頭の2行で、相手の関心事に迫った内容を入れることで、大きく印象が変わりませんか?
自社商品の売り込みはしない
営業メールなのに商品のことを書いてはいけないの?と感じる方もいるかもしれません。
しかし、まだ会ったことがない。あるいは関係が浅い営業マンから商品の案内が来ても、誰もその営業マンから買いたいとは思わないのではないでしょうか。
ですので、新規開拓メールで自社商品のことをあまりにも積極的に押し出すのはNGです。それよりも、相手が困っていそうなことに対して、お役に立てることを伝えるようにしましょう。
送り先ごとにオリジナリティの文章を作る
定形文のようなメールをお客様の名前だけ変えて、大量に送る方が多いです。おそらく数打てば何社かは連絡がもらえるはずと考えているかと思いますが、やはり定型化されたメール文章では、相手の心に響くことはありません。
定型文の中にも、一行は必ずオリジナル文章を入れるなど、読んだ相手が「おっ」と思うような仕掛けが必要です。
まとめ
最近では、顧客管理ツールや、名刺管理ツールといったITツールが登場したことで、お客様へのメルマが送信やメール配信が非常に効率的になりました。
例えば、メルマガ機能を使えば、登録してあるお客様に対しキャンペーンのお知らせなどを一斉に大量配信することができます。
効率的な手法ですが、大切なことは読み手がどう感じるかです。定形文的な内容よりも、自分のために書かれた文章は誰でも読んでしまいますし、もらって嬉しいはずです。
メールやメルマガ配信ツールは、非常に効率的なツールですが、手を抜くこととは違います。商談や電話にしろメールにしろ、お客様の気持ちは営業マンの言葉一つで変化します。
メッセージを読んだお客様がどのような気持ちになるか、少しでも嬉しいと感じてもらうためにはどうしたら良いか、想像力を駆使して営業活動を行っていきましょう。