「フリーランスとして活躍したいけどまだ早いかな・・・」
「もっと勉強してからじゃないといい仕事ができない・・・」
これからフリーランスになろうと考えている方や、フリーランスになりたての方にはこのような考えを持つ方が少なくありません。
ご依頼いただくクライアントのためにも、完璧に仕事をこなしたい!と考えもあるでしょう。
しかし、そうした考えはチャンスを逃しているかもしれません。
結論からお伝えすると、フリーランスは勉強や周到な準備よりも、「まずは背伸びして案件を受けてみる」事が大事です。
なぜなら、仕事を通じて得た経験が一番の学びになるからです。
どうやって背伸びをするか、詳しく解説します。
フリーランスとして成長が早い人は背伸びをしている
あなたの周りでも、「気づいたら色々なことができるようになっていた」「いつのまにか遠い存在になっていた」という人がいますよね。
フリーランスに限った話ではないですが、成長が早い人は新しいことにどんどんチャレンジして、そこで得た経験を自分の中に取り入れています。
特に、フリーランスは自分の経験・スキルが収益に直結します。いい仕事をする人には、いい仕事が集まりやすくなります。逆にいえば、成長しない人、周りと同じことばかりやっている人のところには、報酬が低い仕事しか集まりません。
そして、成長をやめてしまえば、いつか周りに追いつかれてしまいます。そのため、フリーランスは背伸びをして成長し続ける必要があります。
新しいことにチャレンジするのは不安はつきもの
フリーランスは背伸びをしてでも案件を取りにいく姿勢が大切です。とはいっても、やったことがないことは不安になりますし、「もっと準備をしてからにした方がいいのではないか」と感じる方もいるはずです。
しかしその不安は消えることはありません。世の中のフリーランスの大半は、その不安を常に抱えています。
不安を持つこと自体は問題ではありません。大切なのは、不安との向き合い方です。
- 不安はあるけど思い切ってチャレンジ
- 不安があるからもう少し準備をする
どちらが成長するかといえば、前者なのは分かりますよね。
そもそも勉強したからといって、そのまま実践に使えるとは限りません。
むしろ、実際に案件を受けてみると、「これってどうやるんだっけ?」といったように、結局調べ直すことがほとんどです。
同じ案件内容でも、クライアントによって要望やコミュニケーションのとり方が変わりますし、教科書どおりにいくことはほとんどありません。
「仕事は常にイレギュラーが発生するもの」だと考えて、まずは行動に移すことの方が大事です。
むしろ、今あなたが準備をしているこの瞬間にも、後からフリーランスになった人がどんどん先に行ってしまいます。
もちろん、最低限の知識の取得は必要ですが、できるだけ早いタイミングで仕事を取りに行く姿勢が重要です。
フリーランスが背伸びをするときのポイント
小さなことからはじめる
背伸びをする際は、ちょっと調べればできそうなレベルのものからはじめましょう。
背伸びが大事とはいえ、はじめから大きなことをやろうとすると、途中で挫折することになります。むしろ、仕事がほしいがために、出来ないことを出来るように言うのは嘘ですので、絶対に止めましょう。
クライアントにも伝える
クライアントには、自分には経験がないこと。だけどやりたい気持ちが強いこと。最低限約束すること。この3つを伝えるようにしましょう。
たとえば、経験を積ませてもらう代わりに、料金を相場よりも半額以下にするなども有効です。とにかく仕事として依頼をいただき、クライアントに満足してもらうことが大切です。
多少わからないことがあってもやりながら調べる
仕事として依頼をいただくと、責任が発生します。納期があれば、それに間に合うように仕事をしなければなりません。
はじめてのことなので、「本当にできるだろうか・・・」と不安にもなるでしょう。しかし、その緊張感が成長の糧になります。
わからないことは今やネットで調べれば大抵のことはわかります。必死になることで、それまで以上のパワーが発揮されます。
クライアントから相談されやすい状態をつくる
「こんなこと相談してもいいかな」「やってもらえるかどうかわからないんだけど」といったような相談はチャンスです。クライアントもあなたが経験がないことは承知の上で相談をしています。
こうしたチャンスは「やったことはないですが、せっかくご相談いただいたので、調べながらやってみますね!」と受けてみることをおすすめします。
なぜなら、同じような悩みを抱えている人がほかにもいる可能性があるからです。つまり実績をつくって商品化すれば、新しく仕事を作ることができます。
成長する人は自ら機会を創り出す
私が以前に勤めていた、リクルートでは次のような社訓があります。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
これは、リクルート創業者の江副浩正さんによって作られた言葉です。
元リクの人なら、誰もが知っている有名な言葉ですね。
そして私自身、この言葉はリクルートを卒業した今でも心に留めていて、行動の指針にもなっています。
仕事で成長したいなら、その機会は自分で作るしかないのです。チャンスは誰にでも訪れます。しかし、そのチャンスを機会と捉えて掴みにいくか。自分にはまだ早いと思って見送るのか。それによって、成長のスピードは大きく変わります。
背伸びをして手が届くのであれば、全ての機会を掴みに行く。そういった姿勢がフリーランスとして成長する秘訣です。