対面商談が苦手ならメールの文章力を磨こう

対面商談が苦手ならメールの文章力を磨こう

対面商談が苦手です。上手く話せません。

「営業マンなのにコミュニケーションが苦手」という方は多いと思います。私も、人見知り・口下手という根っからの内向的人間ですので、営業マンになってから色々苦労しました。

性格を変えようと努力もしましたが、思うようにいきませんでした。苦しい日々を過ごす中で、ある時に気づきました。

「無理に別の誰かになろうとするのは止めよう。」「それよりも、今の自分の性格を活かしてできることをやろう。」

ある意味で諦めです。しかし、そう考えた時に心がとても軽くなりました。

そこで、今回お伝えしたいのが、対面営業が苦手な営業マンはメールを活用すべき。ということです。

口では上手く伝えられないことも、文章ならしっかりと伝えることができます。そして不思議なことに、メールの文章力を磨いた結果、対面商談の苦手意識も無くなりました。

対面商談が苦手な営業マンがメールを活用するメリット

メール活用のメリット

メールのメリットは3点あります。

  1. 文章内容をあとから見返せる
  2. 文章作成する場所、時間を選ばない
  3. お客様に要点が伝わる

文章内容をあとから見返せる

メールは、文章を作成した後に内容を見返すことができます。また、言葉を選びながら書くことができます。

一方、一度口から出た言葉は訂正できません。仮に言葉足らずで誤解を招くことを発言した場合、信頼関係を損ねてしまう可能性があります。

文章作成する場所、時間を選ばない

メールなら場所・時間を選ばないので、移動中に提案メール作成することもできますし、作成後はいつでも送信することができます。

一方、対面はアポをわざわざ取らないといけません。お客様と予定がなかなか合わなかったりした場合、商機を逃すことすらあります。

電話も同じです。基本的に電話は相手の時間を強制的に奪う行為です。大して話を聞いてもらえなかったりします。

お客様に要点が伝わる

メールの場合は要点を整理して送ることができます。

目的・課題・解決策・具体的なプラン・金額といった流れを、整理して書くことで、お客様もそれを見てじっくり検討することができます。

さらにもう一つメリットがあります。それは自分自身でも要点が整理されるということです。結論→根拠の順で話を整理する習慣が身につくことで、思考力が高まり、話し方も上手くなります。

ダメなメールの文章

ダメなメールの文章
  1. 定型文メール
  2. メール内容の意図が伝わらない
  3. 誤字脱字が多い

定型文メール

送り先(社名・担当者名)だけ変えて、他は同じ内容といったものです。数打てば当たるは間違いです。

100社に1社はそのメールを見て買いたいと思ってくれるかもしれませんが、残りの99社の内の10社は迷惑だと感じていて、今後その営業からの一切の連絡を無視するようになります。

仮に1000社に送って、10社売上に繋がったとしても、100社は「結局自分の売上のことだけか」と感じ、距離を置かれたり、連絡をブロックします。母数が増えれば、マイナス資産の方が増えるのは損です。

たった1文でもいいので、オリジナル文章を入れるようにしましょう。

内容の意図が伝わらない

お客様が営業マンに信頼寄せるのは、「うちの会社のことを気にかけてくれている」と感じるからです。

今すぐに頼みたい仕事がなくても、信頼関係が築けてさえいれば、「何かあった時は、○○さんにお願いしよう」と思うものです。その信頼関係の構築は、一朝一夕ではなく、やはり日々のコミュニケーションのあり方です。

メール一文でも、「先日○○の件で情報が欲しいとお伺いしましたが、たまたま参考になりそうな情報を見つけましたのでお送りします」

と送るだけでも、お客様は営業マンに対し信頼を寄せるようになります。

誰にでも言えるような、ビジネストークや一方的なサービス案内は控えましょう。

誤字脱字が多い

いくら理路整然とした内容であっても、誤字脱字があるだけで、「この営業マン大丈夫かな」と不安に感じるものです。誤字脱字は確認不足が原因です。送信前に内容を見返せば誰でも確実に見つけられます。

中には、お客様の名前を間違う人もいます。名前の間違えは最もお客様に嫌われますので、注意しましょう。

営業テクニック|オススメのメールの贈り方

  • お客様のブログに感想を書く
  • 誕生日にメールを送る
  • 創業日にメール送る

これらは確実に喜ばれます。簡単なことですが、意外と営業マンはやっていないので、ぜひやってみてください。そして一度やると決めたら継続することです。

お客様のブログはブックマークする。新着更新があった際はメールに届くようにする。

誕生日や創業日はカレンダーアプリに登録して毎年表示されるようにする。

たった一手間加えるだけで、うっかり忘れていたということも無くなります。

まとめ|メールを活用することでコミュニケーション力が高まる

トークが苦手な方はぜひ文章にすることから初めてみましょう。

文章上達のプロセスは、(1)型を覚える→(2)実践する→(3)検証する→(4)改善する→(2)〜(4)を繰り返すことです。

初めは型を身につけることからです。型を身に付けるにはインプットを増やすしかありません。文章術講座などもありますが割と高額なので、一番手軽なのは本を読むことです。

文章術は自転車に乗るのと同じで、一度身につけることで、生涯使えるようになります。将来営業から他の仕事に転職しても、文章力はどんな仕事でも使いますので、身につけて損はありません。むしろ、文章力がないことで、マイナスになってしまいます。

最後におすすめの本をいくつかご紹介します。

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