こんにちは。タカハシです。
こちらをご覧いただいた方は現在、求人広告営業に転職しようか悩んでいるかと思います。
「求人広告営業の仕事内容ってどんなことをするの?」
「やりがいはどんなところにあるの?」
「求人広告営業に向く人、向かない人を知りたい」
という悩みにお答えします。
僕自身、某大手求人会社で7年、代理店で3年。合計10年間、求人広告営業をしてきました。
10年間で多くの営業マンと一緒に仕事をしてきた中で、活躍していた人、思うように活躍できず辞めてしまった人、
色々な方を見てきましたので、この記事を読めばある程度、仕事のイメージは持ってもらえるかと思います。
この記事の内容
- そもそも求人広告とは何か
- 求人広告営業の仕事の流れ
- 求人広告営業のやりがい
- 求人広告営業をする上で覚悟した方がいい点
- 求人広告営業に向いている人、向かない人
- まとめ
そもそも求人広告とは何か
求人広告とは、人材を採用したい企業(店舗)が、求人メディアに広告を掲載することで、
求職者の応募を集める役割です。
種類について
大まかに、アルバイト系・中途採用系・新卒系とあり、更に業界に特化した求人メディアがあります。例えば、ドライバー採用に強いとか、IT人材に強いとかですね。
また、紙面媒体かWEB媒体かで分かれます。昨今は、インターネット・スマホの普及でWEB媒体が多くなりましたが、タウンワークなどは現在でも、駅やコンビニに置かれていますね。
収益について
求人広告を通じて、アルバイト探しや転職活動をしたことがある方ならわかると思いますが、求職者側は利用料が掛かりません。
逆に、掲載企業側(スポンサー)が掲載料金として、広告メーカーや、代理店に支払いをすることでビジネスが成り立っています。
この掲載料金体系も、メディアによって様々です。
掲載課金型=掲載期間・広告枠に大きさによって、掲載料金を支払う
クリック課金型=掲載自体は無料。ネット上で広告をクリックされる毎に費用が発生する
応募課金型=掲載自体は無料。クリック後、応募が入った時点で費用が発生する
求人広告営業マンの役割は、人材採用を検討している企業(店舗)に対し、適した求人メディアを提案することです。
求人広告営業の仕事の流れ
求人広告営業の流れ
- 探客(営業先リストアップ)
- アポイント取得
- 商談(プレゼン)
- 求人原稿作成〜納品
- 掲載中効果測定
- 掲載終了後フォロー
1、探客(営業先リストアップ)
求人掲載ニーズがありそうな顧客をリストアップし、そのリストを元に営業活動を行なっていきます。
例えば
- 業界・職種・地域の特性。
- 競合の求人メディアを利用しているかどうか。
- 企業側のキーマンは誰か。
- どんな会社(お店)で、どんなニーズ(困りごと)がありそうか。
などをエクセルなどにまとめて可視化していきます。
2、アポイント取得
上記のリストを元に、営業活動をしていきます。
営業活動とは、電話(テレアポ)や、訪問(飛び込み含む)です。
入社して間もない頃は、担当するお客様もほとんど無いと思いますので、新規営業が中心となります。
営業する件数としては、テレアポ50件〜100件/日、訪問20件〜50件/日、が目安です。
(もちろん、その後のアポ取得率の高い・低いによって増減します。目的はあくまでもアポ取得することなので・・)
3、商談(プレゼン)
見事、「求人を掲載したい!」という、ニーズを見つけたら、実際に商談となります。
クライアントは、1社だけではなく、複数社に見積もりを依頼しているケースがほとんどです。
なぜなら、特に掲載課金の場合は、掲載することに対してお金を支払わなければならないため、求人掲載して採用ができなかったとしても、返金はできません。なので、「この営業マンの言っていることは正しいのか」と、慎重になっています。
逆に、事前にしっかりと準備をして、企画を練り上げ、そして熱意が伝われば、「あなたにお任せしたい!」と言っていただけます。
4、求人原稿作成〜納品
無事にお仕事を頂けたら、実際に求人広告の制作に入ります。(商談と同時並行で進めることもあります。)
原稿制作は、広告営業マンの腕の見せ所です。なぜなら、どの媒体を使うか。よりも、同じ媒体でも原稿内容(広告設計)によって、効果の差が大きく変わるからです。そして、その原稿内容の差をつけるために大切なことは、募集する仕事内容や、採用すべき人材像がイメージできているか。ということです。
そのイメージを明確にするためには、徹底したヒアリング力、すなわちクライアントのことを隅々まで知っているか。ということです。
しっかりとした設計がなされた広告を納品した時は、クライアントからも「素晴らしい広告だね!」と絶賛されることもあります。逆に、ヒアリングが浅いとどこにでもあるような広告になるので、「変わり映えがしないね。」と悪い印象を与えてしまいます。
ぜひ、クライアントの採用成功が実現するように、想いを込めて広告を作っていきましょう。
5、掲載中効果測定
掲載を頂いたら、営業マンの仕事は終わりではありません。むしろ、クライアントにとっては掲載をしてからが採用活動スタートです。掲載後も逐一、クライアントに連絡を取り「応募の進捗はいかがでしょうか?」「採用に繋がりそうな人はいそうですか?」と確認をしていきます。
もし、クライアントから「応募全然来てないよ!これじゃ頼んだ意味が無い!」と怒られてしまうことがあっても、怯まずに誠意を持って対応を進めます。「ご期待に添えず申し訳ございません。改善案をお持ちさせてください。」と、担当として向き合う続けることが大切です。
6、掲載終了後フォロー
掲載終了後、無事人材が採用できている場合は、その後も採用した人が定着しているかどうかを確認していきます。
もし、残念ながら採用に至らなかった場合は、次回策を継続的に提案していきます。
求人広告営業のやりがい
人によってやりがいに感じるポイントは色々ありますが、
- 個人の売上目標を達成できた時
- 自分が作った求人広告で採用成功が出来た時
- クライアントから喜んでもらえた時
- チームで最後まで目標を追いかけて達成出来た時
と言う方が多かったです。
やはり、主体的に動くことが求められる仕事なので、その行動に対して、結果が返ってきた時に、達成感・充実感を覚えることが多い仕事です。
求人広告営業をする上で覚悟した方がいい点
- 常に目標達成を求められる
- 自己成長を求められる
- 現実に向き合い続けること
1、常に目標達成を求められる
求人広告に限らず、営業マンの使命は、案件を獲得してくることなので、常に目標数字があります。
特に求人広告は、週間で締め切りを迎える商材も多いため、週間目標・月間目標・四半期目標(3ヶ月)・半期目標(6ヶ月)など、短期・中期での目標数字を背負うことになります。
また、会社によっては、個人だけではなくチーム目標もありますので、「自分だけが達成していれば良いや」ではなく、チームとして達成することも求められます。(逆に自分が未達でも、チームの仲間に助けられたことは何度もありました。。)
2、自己成長を求められる
求人広告は無形商材とも言われます。
先述したように、制作した広告内容によって効果に大きな差が生まれることが多々あるからです。
例えば、1年前に爆発的な反響だった求人広告を、「前に出した時、効果凄かったから、全く同じ内容で掲載してほしい」と言われたとします。すると、全然効果が出ないということがあります。
なぜかというと、時期・タイミングによって、求職者が求める情報や、人の流れというのは変わるからです。その時々にあった、広告をイチから作り上げていくこと。そのためにも、常に情報収集をしたり、トレンドに敏感になったりと、自己成長をしていくことが大切なんです。
3、現実と向き合い続けること
目標数字の達成が見えない時、クライアントからお叱りを受けた時、ミスをしてしまい上司に叱責された時など、現実から目を背けたくなる時が多々あります。僕も、何度も仕事が嫌になったことも、日曜の夕方からサザエさん症候群になったことも沢山ありました。
それでも、目を背けず向き合い続けること。「何が悪いんだろうか」「次回はもっとこうしたら良いのではないだろうか」と、反省と改善を繰り返すことで、兆しが見えてきます。
そうして、新しい景色が見えた時に、「あの時の失敗も無駄ではなかったな」「むしろ経験できてよかった」と感じられるようになります。
求人広告営業に向いている人、向かない人
結論、向き不向きで考える必要はないと思います。
僕自身、内向的な性格かつ口下手なので、営業職に転職すると決めた時は「タカハシは、営業マンには絶対向いていない」「止めた方がいい」と言われていました。確かに、初めは苦労しましたし「自分には向いていないかな。。」と思うことも沢山ありました。(むしろ、向き不向きでいうなら、向いてないと今でも思います笑)
でも、結果として在籍中にMVP表彰を5回獲得することも出来ましたし、一つの仕事を10年間やり通すことが出来ました。
また、実際に10年間求人営業をしてきて、性格が明るいから活躍しているとか、物静かだから売れないとか、そういう営業マンにありがちな一般的なイメージはあまり当てはまりませんでした。
あえて向き不向きをお伝えするとしたら
向いている人
- 成長意欲、向上心が高い人
- 目の前の課題に自己責任で考えられる人
- 手を付けたことに最後までやり抜くことが出来る人
- 周りに協力、相談を仰げる人
向いていない人は、上記の逆。
といった感じです。
割と抽象的なので、「自分はそんなに成長意欲高いのかわからない」
という方も多いかと思います。
なので、「自分はそういう人間かどうかはわからないけど、そういう人に憧れる!」「そういう人になりたい!」という考えでも良いかと思います。
何者かになりたければ、そういう人が沢山いる環境に飛び込んでみて、当たり前の基準を書き換えれば良いんです。
求人広告業界は、そういう意味でエネルギッシュな方が多いので、置かれる場所が変わることで、自分も自然と変わっていきますよ。
まとめ
- 求人広告の役割は、人材を採用したい企業と、仕事を探す求職者の橋渡しの役割
- 求人広告営業の仕事は、探客から掲載後フォローまで多岐にわたる
- 求人広告営業は向き不向きは基本的にない。
いかがだったでしょうか。
「自分に出来そうかな。」「向いているかな。」と悩むよりも、求人広告営業の仕事を通じて、「こういう人になりたい。」「エネルギッシュな人が多い職場で自分を高めたい。」と考えてはいかがでしょうか。
自ら挑戦した経験は人生において貴重な財産になるはずですよ。
以上です。
今回も読んでいただきありがとうございました。