求人広告を利用したいが、掲載費用が高くなかなか始められないと思っている方は多いのではないでしょうか。そのような方に向けて、この記事では無料で掲載できる求人サービスについて紹介します。採用コストを抑えて求職者を募集したいという方はぜひ参考にしてください。
無料で掲載できる求人広告サイト15選
企業が採用活動を始めていく中で最もコストが掛かるのは、求人広告です。有料で求人広告を掲載しようとすると数十万〜100万程度の費用が掛かってきます。また、ほとんどのサービスが採用活動の成果に限らず掲載料を支払うシステムになっているので、なかなか手が出しづらいのが事実です。
そんな悩みを抱えている採用担当者の方に向けて無料で掲載できる求人広告サイトを紹介します。さまざまな求人広告サイトがある中で、求人検索エンジン型、専門職型、採用管理ツール(ATS)、SNSなど求人広告サービスを分類して紹介するので、企業にあったサービスを利用することがおすすめです。
求人検索エンジン型
求人検索エンジン型とは、インターネット上に投稿されている求人情報を集約したサイトを指します。一般的に何かを調べる際には、Googleなどでキーワードを入力して検索しますが、これが検索エンジンです。一方、求人検索エンジンでは、サイト上で「職種」や「勤務地」などを入力して求人のみを探す求人広告に特化した検索エンジンになります。
Indeed
Indeedは、リクルートホールディングスの子会社が運営しており、世界60ヵ国以上28言語でサービスが使われている世界で最も有名な求人サービスの1つです。一般的なサービスの月間利用者数が500万人程度ですが、Indeedでは4,150万人と圧倒的な数字です。有料プランを使用できるので、予算や効果に応じてプランを変更することも可能となります。
【サービスの特徴】
・世界60ヵ国以上で使用されている
・圧倒的な利用者数
・求職者の行動履歴を元に求人情報を表示
【このような企業におすすめ】
・採用したいポジションが複数ある
・求人サイトやエージェントを利用したが効果が出なかった
・低コストで効率的な採用をしたい
Googleしごと検索
Googleしごと検索は、Google検索でダイレクトに求人に関するキーワードを入力して検索することで求人情報が掲載される求人検索エンジンです。Google上で企業の採用サイトよりも上部に表示されるので、求職者の目に留まりやすくなります。
【サービスの特徴】
・Google検索の上位に表示される
・ユーザーの位置情報をもとに2km圏内などエリアを絞ることが可能
・有料掲載が無い
【このような企業におすすめ】
・採用したいポジションが複数ある
・職場から近くに住んでいる人を探している
・無料で効果的な求人広告を出したい
求人ボックス
求人ボックスは、カカクコムが運営する求人検索エンジンです。2015年からサービスを開始して月間利用者数は800万人を超えており、1,000万件以上の求人を掲載しています。求人情報を収集して掲載するだけでなく、企業が直接投稿できる採用ボードも利用できるため、独自の求人広告を作成することが可能です。
【サービスの特徴】
・月間800万人超えの利用者数
・シンプルで使いやすいデザイン
・独自評価で求職者との高いマッチ度
【このような企業におすすめ】
・採用したいポジションが複数ある
・すぐに求人を掲載したい
・コストを抑えて求人を掲載したい
スタンバイ
スタンバイは、株式会社スタンバイが運営している求人検索エンジンで求人掲載数は1,000万件を超えています。求人掲載費は無料で、求人票がクリックされた時のみ費用が発生するクリック課金型です。かんたんに求人を掲載することができることに加え、有料掲載にすることでさらに効果的な求人を作成することが可能です。
【サービスの特徴】
・求人掲載数は1,000万件超え
・Yahoo!しごとカタログと連携
・クリック課金型でクリック単価設定可能(掲載費無料)
【このような企業におすすめ】
・採用したいポジションが複数ある
・効率的に求人広告を掲載したい
・今まで求人サイトを利用したが効果がなかった
げんきワーク
げんきワークはGENKIGROUPが運営している求人検索エンジンです。求人掲載数は200万を超え、利用企業数は2万社以上になります。全雇用形態に対応している他、無料で求職者へスカウトを送ることができる機能が搭載されています。
【サービスの特徴】
・全国47都道府県、全雇用形態の求人を掲載可能
・スカウト機能が搭載
・在宅ワーク・障害者支援ワークで絞ることも可能
【このような企業におすすめ】
・すぐに求人を掲載したい
・画像や動画を自由に掲載したい
専門職型
特定の職種での求人掲載を行いたい場合、専門職型の求人広告サービスを利用することがおすすめです。特定の業界において、既にスキルや経験がある人材からの応募を求める場合、効果的な求人を出すことができます。
paiza
paizaは、求職者のITスキルを事前に企業側が知ることができ、スキルに応じて選考を進めることができる新しいタイプのサービスです。エンジニアに特化した求人を掲載することができます。求職者のプログラミングスキルをスキルチェックで確認することができるため、入社後のスキルのミスマッチを防ぎ、効果的に求職者を募集することが可能です。
【サービスの特徴】
・エンジニアに絞って求人を出すことが可能
・事前に求職者のスキルを知ることができる
・スカウトを送信することが可能
【このような企業におすすめ】
・即戦力となるエンジニアを採用したい
・最適なIT人材を採用したい
レディートゥファッション
READY TO FASHION(レディートゥファッション)は、ファッション業界に特化した求人掲載サービスです。ファッション業界に限定していることから業界経験者、ファッション志向の高い求職者からの応募を集めることができます。
【サービスの特徴】
・ファッション業界に特化した求人の掲載
・求人作成から即日掲載可能
・業界内で店長、営業、EC運営など特定の職種へのアプローチ
【このような企業におすすめ】
・無駄のない求人掲載をしたい
・ファッション志向の高い人材が欲しい
・経験豊富な人材が欲しい
専門学校求人票
専門的な知識を持った人材を採用したい場合、専門学校のキャリアセンターへ求人票を送付する方法があります。専門学生によっては、即戦力として活躍できるスキルを授業で学んでいる場合も多く、優秀な専門学生からの応募を獲得する手段として専門学校へ求人票を送付することが有効です。
ATS(採用管理ツール)
ATS(採用管理ツール)は、履歴書管理、応募者の選考状況管理、応募者に対するメール通知などを一元管理できるシステムを指します。サービスによっては無料で求人サイトを作成して、データを管理できるので採用に関するコストを大幅に削減することが可能です。
Airwork
Airworkは、リクルートが運営している採用管理システムです。無料でかんたんに求人を作成することができる他、IndeedやYahoo!、Googleへ自動掲載機能が搭載されているため、多くの求職者へリーチすることができます。
【サービスの特徴】
・無料で採用ホームページの作成可能
・作成した求人はIndeedなどへ掲載される
・80種類のデザインからホームページの作成ができる
engage
engageは、エン・ジャパンが運営する採用管理サービスです。0円で求人を作成することができ、大手検索エンジン・求人サイトに無料掲載されます。スカウトメールも無料で送信することができるなど採用コストを削減することが可能です。
【サービスの特徴】
・採用サイト作成、求人票が無料
・求人件数の制限がない
採用係長
採用係長とは、株式会社ネットオンが運営する採用管理サービスです。採用サイトをコーディングなしで作成でき、画像や動画を掲載することもできます。初期費用は無料で、有料プランに切り替えることで多くの機能が使えるようになります。
【サービスの特徴】
・求人サイトの作成が可能
・プランによって求職者とLINEでやりとりできる
・サポート体制がしっかりとしている
SNS
SNSの普及に伴い、SNSを利用したリクルーティング活動に注目が集まっています。SNSを上手に利用して採用活動を行うことにより、低コストで効果的に求職者を集めることが可能です。
Facebookでの採用活動は、他のSNSと比べてマッチ度を高めることができます。Facebookでは基本的に実名登録されていることに加え、経歴を記入している場合が多いためビジネスでのつながりに向いています。経歴や経験、投稿を確認して企業側からアプローチすることも可能です。
LinkedInは、全世界5億人以上が使用しているビジネスに特化したSNSです。企業が求人情報を入力して広告を出稿することで多くの求職者にリーチすることができます。実際に就職活動をしている求職者に加え、転職潜在層へのアプローチが可能なので、優秀な人材とマッチする確率が高まります。アカウント作成は無料ですが、求人掲載には費用がかかるので注意が必要です。
その他
ジモティー
ジモティーは、不要なものの売り買いなどを行う地元に根ざした掲示板です。郵送のフリマアプリなどと異なり、地域が近い人とつながることができる点が特徴です。ジモティーの求人掲載では、項目を入力するだけで広告を作成でき、ジモティーの特性を活かして地元採用を行うことができます。
ハローワークインターネットサービス
ハローワークインターネットサービスは、就職支援機関「ハローワーク」のインターネットバージョンです。無料で求人を掲載することが可能なサービスで、100万件を超える求人が集まっています。
無料求人のメリット
ここでは、無料で使用できる求人サービスを利用することのメリットを3つ紹介します。
無料で求人を掲載できる
なんと言っても無料で求人を掲載できることが1番のメリットです。多くの場合、求人広告の掲載には、掲載費がかかります。一般的に数十万円以上かかる掲載費を0円に抑え、採用活動を行えることで人件費など他の部分で経費を使用できます。
必要なときにすぐに掲載できる
ほとんどの無料で使用できる求人サービスは、求人を作成したその日から、求人情報を掲載することができます。だれでもかんたんに作成できるので、思い立ったらすぐに募集を開始することが可能です。
応募の間口を広げられる
無料で求人サービスを利用すると採用コストを抑えることができます。多く求人を出したにもかかわらず、結果が出ないというリスクを無くし求職者へのアプローチを行えます。また、本来の掲載費で他の人材紹介サービスを利用することもできるようになり、応募の間口を広げることが可能になります。
無料求人のデメリット
ここでは、無料の求人サービスを利用するデメリットを3つ紹介します。
求人広告を自分で作る必要がある
無料の求人サービスを利用する場合、採用ホームページや求人を自分で作成する必要があります。有料サービスに比べて、サポートが付いていないため、自分で調べて効果的な施策や改善策を考えていく必要があります。改善策などを考えることができなければ、なかなか成果に繋がらない点がデメリットです。
効果が出にくい
無料の求人サービスでは、課金によってサイト内の自社求人をアピールできないため、求めている人材が数ある求人掲載の中から自社を見つけ出すことが困難になります。また、無料サービスでは他社と比較して自社の個性を出すことが難しくなるため、採用活動が長期化しやすくなるデメリットがあります。
管理が大変
求人情報のこまめな更新や魅力的なキーワードを入れるなどサービス運用の管理が大変です。求人の運用は、求人を作って終了ではありません。定期的に求人情報を更新したり、PDCAを回してより適切な求人を作成したりする必要があります。求人を放置すると、表示回数が減っていき求職者の目に留まらなくなる可能性が高まります。
まとめ
この記事では、無料で求人広告を掲載する方法を紹介しました。採用コストで多くを占めているのが求人広告の掲載費用です。そのため、0円で求人を掲載して求職者にアプローチすることができれば採用コストを大幅に削減することにつながります。無料求人広告を使用するデメリットもいくつか紹介しましたが、無料サービスを利用することのリスクはないので、求職者からの間口を広げるという意味でも試しに利用することがおすすめです。